青森市石江三好 セキスイハイムの家をガチンコ断熱改修の家
2023年 12月末竣工 住宅主要スペック 改修部位建物面積 48.03㎡
1階部分及び木造増築部
(木造部分は自社で増築の為高気密高断熱仕様)
改修部位のみの計算でのUA Q値の表示
外皮UA値 0.45 C値 1
完成時実測測定 Q値 2.05
屋根 今回該当なし
ガルバリウム鋼板葺き替え済み
1寸流れ勾配 長尺立平葺き雪止め付き屋根
2023年度 窓リノベの補助金対象物件です。
2024年度 先進的窓リノベ事業も決まりホームページも公開されました
今年度も継続で補助金が出ます
外装 既存のまま 一部玄関、南周り
青森県産杉板横張り キシラデコール塗装
暖房設備
既存ボイラー再利用パネルヒーター再利用
床暖房パネルは新規更新
天井断熱 日本アクアフォームNEO
30倍発砲 100mm
壁断熱 日本アクアフォームNEO
30倍発砲 60mm
床断熱部位
スタイロフォーム 60mm 3種
基礎断熱 玄関 浴室部分は後施工で
EPSパフォームガード特号 内部50mm
土間下全面EPS断熱50mm
一部日本アクアフォームNEO 30倍発砲 60mm
外部開口部 リクシルEW 樹脂製
トリプルガラス15mm+15mm空気層
樹脂スペーサー Low-e + アルゴンガス封入
玄関ドア 木製玄関ドア ガデリウス U値0.7
大開口部はすべてハニカムサーモスクリーン搭載
24時間換気システム
3種パイプファンによる計画換気
今回の改修工事は通常の木造在来改修工事と
異なるために説明付きです。
ブログにも掲載をしておりますので
時系列を追ってみたい方はそちらも
見てみてください。
難易度激高 昭和60年築40年クラス セキスイハイムM3型をガチンコ断熱改修 開始編
今回の改修経緯は以前親父の代で増築させて頂き
その後定期的にプチリフォームをしていた
お客様のハイムを退職を機に
温度のバリアフリーを目指して老後に備えた
リフォームになりました。
定期的な冷暖房設備更新や
トイレ入れ替え等は行っておりましたが
温熱環境はユニット系鉄骨造の為
気流止めがなされておらず
暖房をしている居室以外はものすごく冷え
かつ暖房の灯油代が1月6万円を超える状況を
今後 退職して年金生活でずっと支えていけるか?
の状況を加味して以前からご相談を
させていただいていた経緯がありました。
実は一度当社で建て替えを含めて図面等を書きすすみ
建て替え直前までお話しが行ったことがあります。
状況背景が変わり家族構成が変わりつつあり
最終的に夫婦二人の終の棲家として
活かしながら直して快適すまい
温度のバリアフリーと実際の段差も解消
水回り更新時期が近づいて外部周りにも手を付ける所も
出てきたので今回の断熱改修の運びとなりました。
目標ゴールは全室暖房で20~22度で
均一にしながら暮らし燃料系の消費量を抑える事
水回りは全更新なのですが使える暖房系設備は活かして
予算を調整しながらの工事範囲を決める所でした
お客様のお財布の中身(予算)を公表することはできませんが
大雑把に更地に当社の新築住宅を建てたとして
半分から6割くらいの予算で完工するのが目標で
窓リノベの補助金等もあり何とか予算に収まった感じです。
では昭和60年建設 築40年 セキスイハイムNEW M3型を
ガチンコ断熱改修 スタートです。
改修前に事前に建築確認図面を入手して 現地測定をしておりました。
これは施工前の現場調査
360度カメラでも撮影しておき見落としのないようにしておきます。
まずはリビング
改修前玄関
改修前洗面脱衣
一度改修工事で水回りは直しているのですが
部分更新でしたので温熱回りは
改善しきれていないのが
現状でした。
玄関ホールや洗面脱衣場がとんでもなく寒く
ヒートショックで倒れるんじゃないかと思い
ご家族で何とかならないか?
とのお話
さてここからは解体工事に着手です
の前に図面は開けてみないとわかりませんが
書いておきました・・・・が
やりながらの手直しが多かったです
やはりハイム 鉄骨のチャンネルの根太の間隔がバラバラで
図面に落としきれませんでした
解体しながら図面に落とし込んで
配管関係を施工図に反映していきます。
この辺はお客様にも事前にお話ししてましたが
開けてみないとわからないところだらけでしたね
解体工事は何とか終了
天井や壁の下地がいまいちのところ多数です
最終的に内部にふかして
少し狭くなりますが電気配線等の懐を確保して
断熱ラインを確保する方向で現場を進めていきました
この辺は臨機応変に見極めながら現場対応していきます
この時点で一度360度カメラで撮影して
図面に反映させました。天井壁どちらも懐がなく
新たに配線するのが非常に大変なんで天井は少し下げて
壁は内部に配線層を確保しなおして直します
床下は断熱前に防湿処理を施して
床の根太はパッキンで調整して床断熱施工
スタイロフォームで垂木間はテープ処理で今回は対応
100mmの厚さ位やりたかったのですが
ユニットの高さの制約で上げることができず
天井高さが2200mmを割り込む恐れがあるのと
電気配線があり今回はここで折り合いを付けました
大事なのは全体バランスと気密が取れるか!が勝負です。
どんなに断熱しても気密が取れなければ
断熱材は数値通りの効果を発揮しません
どれだけ塞げるか?そして効果が出せるのか?
リフォームでは経験値がモノを言います。
床下は防湿シート処理をしてきっちり湿気をシャットアウトしてから
断熱工事しました
鉄骨系に木下地をふかして取り付けました
既存の天井下地は使い物になならず新規で施工しなおし
窓を交換します
一か所事前に解体して取り付け方法を吟味して
木下地を回して一回り小さいものを頼んで
樹脂トリプル取り付け施工
玄関ドアもガデリウス玄関木製ドアに交換
その後吹付断熱を施工
厚みと性能向上の確保があったので
お高いですが低発砲の密度の高くて性能がいい
アクアフォームNEOで今回は施工
一般的な木造用のとは違います。
鉄骨のユニットのすきまを塞ぎ
床、壁、天井を走る気流を止めて
気密もこちらで確保する狙いです。
シート気密は無理ですね・・・・
私必要とあらば全然吹付ウレタンも使います。
合わない物を無理してやっても成功に近づけません